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米国デジタル広告費、2017年にテレビ広告費を超える-eMarketer調査-

 

米国では2017年に、デジタル広告費がテレビ広告費を上回るという予測をeMarketerが公表した。

eMarketerによると、2017年の米国のテレビ広告費は前年比2.5%増で約720億1000万ドル、広告費全体の35.8%となる。
eMarketerは、テレビ広告費の増加率を、前回2015年第三四半期時に出した予測数値(前年比4.5%増)から、最新の予測で引き下げている。

一方デジタル広告費は、2017年に773億7000万ドルとなり、米国広告費全体の38.4%となるとの予測だ。こちらは、前回予測数値から引き上げを行っている。

US Total Media Ad Spending Share, by Media, 2014-2020

出典:eMarketer

また、現在デジタル広告費全体の増加をけん引しているモバイル広告費が、2020年には771億ドルとなり、テレビ広告費(771億7000万ドル)とほぼ同水準に達している。
US TV* vs. Digital Ad Spending, by Device, 2014-2020

出典:eMarketer

デジタル広告のテレビ広告超えについては、昨年7月の時点でPwCがグローバルスケールで、2017年に起こることを予測した調査結果を公表している。

また、英国においては、2015年にデジタル広告費がテレビはおろか、広告費全体の過半数に達していると予測されている。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。