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先週のグローバルアドテクシーン:IBM、1週間で3社のデジタルエージェンシーを買収

 

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

コンテンツマーケティングのScribbleLive、Visuallyを買収

コンテンツマーケティングのScribbleLiveは、コンテンツクリエーションプラットフォームを提供するVisuallyを買収した。
これによりコンテンツ作成をデータを利用しワンストップで提供することを目指す。

ノルウェーの通信事業社Telenor、クロスデバイスソリューションのTapadを3億6,000万ドルで買収

クロスデバイスソリューションのパイオニアであったTapadは、ノルウェーの通信事業社のTelenorに3億6,000万ドルで買収された。
VerizonがAOLを買収するなど通信事業社がアドテクの領域に深く入り込む流れが続いている。

Rubicon Project、プログラマティックテレビ広告分野でAdMoreと提携

Rubicon Projectは、プログラマティック広告プラットフォームのAdMoreと連携をした。
これにより予約型プログラマティック広告で、全国放送・地方放送の約1700の広告枠を購入可能となる。

Google、2015年Q4の決算を発表

Googleの親会社であるAlphabetは、2015年Q4の決算を発表した。Googleの広告収入は、広告単価の下落にもかかわらず17%増加し、191億ドル(約2.3兆円)となった。

中国プログラマティック市場、2016年は92億9000万ドルに

eMarketerは、中国のプログラマティック市場が急成長しており、2016年の市場規模は92億9000万ドル、ディスプレイ広告市場の過半数に達すると予測している。
中国では、Alibaba、Baidu、Tencentなどが多くのシェアを占めている。

PubMatic、Tencentの中国本土以外のマネタイズパートナーに選任される

グローバルSSPのPubMaticは、Tencentが持つ「QQ.com」、「v.QQ.com」および「Tencent Video App」などの中国本土以外のマネタイズパートナーに選任された。

Dailymotion、モバイル広告プラットフォームAdMaximと提携しマネタイズをさらに強化

大手動画サイトのDailymotionは、同社が提供する動画アドエクスチェンジとモバイル広告プラットフォームのAdMaximが連携したことを発表した。
これによりAdMaximからもDailymotionの在庫買付けが可能となり間口が拡大された。

AppNexus、 Header BiddingをサポートするChromeエクステンションを提供開始

AppNexuは、媒体社向けにHeader Biddingの取引内容などを可視化できるChromeブラウザのアドオンの配布を開始した。取引内容を知ることで、在庫のマネタイズの最大化に貢献する。

Adblock Plus、サムスンのスマホブラウザで利用可能に

アドブロックサービスでグローバルで最もシェアが大きいAdblock Plusは、サムスンの各種スマホのブラウザでもアドオンとして利用可能になったことを発表した。iPhoneでもアプリが提供されており普及が進んでいる。

IBM、1週間で3社のデジタルエージェンシーを買収

IBMは、米国のリソース/アミラティ(Resource/Ammirati)、天気サービスを軸としたザ・ウェザーカンパニー(The Weather Company)、ドイツのアペルト(Aperto)を連続で買収し、デジタルマーケティング領域を大幅に強化した。

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。