先週のグローバルアドテクシーン: Facebook、LiveRailとAudience Networkの今後について発表
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、先週に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
Zynga、Rubicon Projectを利用したプログラマティックダイレクト取引を開始
ソーシャルゲームデベロッパー大手のZyngaは、Rubicon Projectを利用してプログラマティックダイレクト取引を開始する。
Zyngaがプログラマティックダイレクト取引で広告を販売するのはこれが初となる。
The Trade Desk、スマートTV広告分野のGMにテレビ業界のベテランを迎え入れる
DSPグローバル大手のThe Trade Deskは、成長を続けるスマートTV広告分野の新たなGMを迎え入れた。GMとなったShears氏は長年テレビ業界で活躍をしていた。
オラクル、ソーシャルソリューションのAddThisを買収
オラクルは、AddThisを買収したことを発表した。
AddThisはソリューションプラグインの管理ツールなどを提供している。魅力はソリューションデータを月間19億のユーザデータを保有している点にある。オラクルは、買収を繰り返すことでマーケティングテクノロジーの領域を着々と強化している。
GroupM、Fullscreenと提携しインフルエンサーを活用した「Playa」をリリース
WPP傘下のグローバルメディアエージェンシーのGroupMは、メディア事業を中心に行うFullscreenと提携を発表した。両社のリソースを活かし、今年も注目が高まるインフルエンサーを活用したマーケティングを行う。
プログラマティックTV広告のAudienceXpress、セルフサーブ型のTV広告を提供開始
プログラマティックTV広告のリーディングカンパニーであるAudienceXpressは、業界で初めてとなるセルフサーブ型のTV広告の提供を開始する。APIを開放することでテレビ広告をワンストップでUIから購入できることを目指す。
Trusted Media Brands、モバイル広告フォーマットに関する調査結果を公開
マルチプラットフォームメディア事業社のTrusted Media Brandsは、2016年のモバイル広告フォーマットについての調査結果を発表した。今年中には通常のバナーフォーマットをネイティブや動画フォーマットを上回るであろうとしている。
TubeMogul、クライアントサービス部門やセールスエンジニア部門の人員強化
動画DSPのTubeMogulは、クライアントサービス部門やセールスエンジニア部門の人員強化をした。新たに3名のVP級の社員を採用し、それぞれマイクロソフトやAOLといった同業界で活躍していた人材となる。
Facebook、LiveRailとAudience Networkの今後について発表
Facebookは、Audience NetworkのGoogle AdSenseの対抗ソリューションとしての立場を明確にするため、LiveRailのアドサーバーとしての利用を廃止する。
今後は、ネイティブ広告、動画広告向けのPMPなどの展開を強化する。
MediaMath、ガートナーのマジック・クアドラントでVisionaryに認定される
MediaMathは、調査会社のガートナーが発表している各市場のポジションマップであるマジック・クアドランドのDigital Marketing Hubs市場においてVisionary(概念先行型)に認定されたことを発表した。Visionaryは今後有望視される企業がプロットされる。
Openbridge、DoubleClick Searchのデータの扱いを開始
データロジティクスを行うOpenbridgeは、DoubleClick Searchと提携し、データへのアクセスを可能にした。これによりDoubleClick Searchを利用しているユーザは、Openbridgeを介してそれらのデータをより利便性高く分析が可能となる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。