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先週のグローバルアドテクシーン

 
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたグローバル市場のトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
 
 
 
 
 
 
 
OpenX、広告ユニットのマルチサイズ化対応をリリース

OpenXは、配信先の多様化に伴い、広告ユニットのマルチサイズ化(フレキシブル化)を強化した。デスクトップ、モバイルブラウザ、モバイルアプリなどによって最適なサイズの広告を配信することで導入者の収益の最大化を目指す。
 
VisualDNA、Adobeとオーディエンスデータについて連携

オーディエンス情報を提供するVisualDNAは、Adobeが提供するDMPであるAdobe Audience Managerと連携をした。これによってAdobeのDMPは、個別のオーディエンスに対して今まで以上に詳細分析が可能となる。
 
ロケーションターゲティングのVerve、Viewability計測のMoatと提携

モバイルのロケーションターゲティングのリーディングカンパニーであるVerveは、Viewability計測のリーディングカンパニーであるMoatと提携することを発表した。今日注目が高い分野の先進企業同士の提携となり期待が高まる。モバイルのロケーションターゲティングにさらにViewabilityも掛け合わせることで高いエンゲージメントを目指す。
 
DoubleClick、DBMのActive View最適化Bid機能とDFP,ADXでActive View計測機能をリリース

GoogleのDoubleClickは様々なサービスにおいて、本格的にActive View(Viewability)の対応を開始することを発表した。
DSPであるDBMではViewabilityへのBid最適化機能を、DFPやADXなどの媒体社向けソリューションには計測機能をぞれぞれ追加をした。
 
Videology、米国衛生テレビ放送のSky Mediaとプログラマティック広告分野で提携

動画広告プラットフォームのVideologyは、欧州の衛生テレビ放送のSkyの広告部門といえるSkyMediaと提携を発表した。
SkyMediaはVideologyのプラットフォームを利用し同社が持つ動画広告在庫の管理・運用を行う。
 
MediaMath、ドイツのアドテク企業Spree7を買収

DSP事業社のMediaMathは、ベルリンに拠点を置きドイツを中心に欧州でプログラマティック広告を展開するSpree7を買収した。MediaMathはこれを成長する欧州市場への進出の大きな足掛かりにする。
 
DataXu、アジア地域進出のためシドニー・シンガポール・バンガロールにオフィスを開設

DSPやデータをプロバイドするDataXuは、アジア地域進出を加速させる。シドニー、シンガポール、バンガロール(インド)の3箇所で同時にオフィスを開設した。今後日本への影響も拡大していく可能性もある。
 
InMobi、アプリ内広告の100% Viewability保証商品の提供を開始

インド発のグローバルモバイルアドネットワークのInMobiは、モバイルアプリにおいて100% Viewability保証商品の提供を始めた。Viewabilityではないと売れないという市場が徐々に広がっている。
 
ScribbleLive、Googleと技術提携を発表

コンテンツマーケティングのScribbleLiveは、Googleと技術提携を発表した。具体的には、ScribbleLiveで作成したブログコンテンツがGoogle検索の直接回答で表示されるようになる。
 
Nativo、媒体社向けに次世代のストーリー配信ツールを提供開始

ネイティブ広告プラットフォームのNativoは、媒体社向けに次世代ツールの提供を開始した。大きく3つの機能が追加されたビデオ、スライドショー、ジャックメニューが利用可能になる。
 
 
 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。