DAC、タイの最大手ニュースポータルSanookと業務提携契約を締結
DACは、タイのSanookと、アドテクノロジーおよび制作領域における業務提携契約を締結したことを公表した。
Sanookは、タイ最大手のニュース・ポータルサイトであり、日本におけるYahoo!JAPANと近しい位置づけにある。
今後は、DAC及びDACが2012年5月にシンガポールに設立したDAC ASIA を通して、Sanookに対する同社のアドテクノロジーの提供やその活用に関するコンサルテーションの提供、Sanookの制作サービスを活用したタイデジタル広告市場におけるクライアント向けのキャンペーン構築支援などで、協業を進めていくとのこと。
(DAAT:Thailand Digital Advertising Spend Mid-Year 2015)
タイのデジタル広告業界団体DAATは、今年9月に2015年のデジタル広告市場の成長率見通しを前年予測時の+33%増から、+62%へと上方修正を行ない、98億6900万バーツ(約338億円)としており、同国のデジタル広告市場が本格的な急成長期に入ったことがうかがえる。
タイはソーシャルメディアの普及率が世界でも最高水準であるといわれており、Facebookのシェアが拡大を続けるなど、グローバルの広告プラットフォームのプレゼンスが拡大を続けている。
(DAAT:Thailand Digital Advertising Spend Mid-Year 2015)
このような環境下で、ローカル最大手のパブリッシャーとして位置づけられるSanookが、アドテクノロジーの領域で高い技術を持つDACとの協業により、今後どのような戦略のもとプレゼンスを高めていくかが注目される。
また、DACはDAC ASIAを拠点に同社の東南アジア地域での展開も加速しており、同社の今後の動向が注目される。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。