×

先週のアドテクシーン: AOL、Microsoftとグローバルパートナーシップを発表

先週のアドテクシーン画像4

(ライター:赤江

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 

モバイルプログラマティックソリューションのAarki、日本への進出を発表

米国でモバイルプログラマティックソリューションを提供しているAarkiは、日本でのモバイル市場の成長を見込み、進出を発表した。静止画・動画などのクリエイティブをいくつかのパーツに分け、多数のパターンで配信し、最適なクリエイティブに動的に寄せていくソリューションなどで強みを持つ。

 

SSP「アドフリくん」、ネイティブ広告で新たにGMOSSP for Smartphoneとの連携を開始

寺島情報企画が提供するSSPである「アドフリくん」は、ネイティブ広告について「GMO SSP for Smartphone」との接続を開始した。これにより「ast」「Zucks」に次ぐ3つめのプラットフォームとなる。

 

Ooyala、ワークフロー管理ツールを提供するNativを買収

Ooyalaは、クラウドでワークフロー管理ツールを提供するNativを買収した。(英語) 同社のノウハウを吸収し、動画管理の効率化を目的としている。この9ヶ月で、ヨーロッパの有力なアドテクプロバイダーであるVideoplazaに続く2社目の買収となる。

 

コマースリンクのDFO、AdRollに対応

コマースリンクの提供するデータフィード最適化サービス「DFO」は、米国のリターゲティング広告である「AdRoll」と提携をした。これにより提供が可能となったサービスを、すでに1社が導入することを決めており、今後導入企業数が増加していくことが予想される。

 

アドイノベーションの「AdStore Tracking」、マイクロアドが提供する「MicroAd BLADE」と提携

アドイノベーションのアプリ計測SDKである「AdStore Tracking」が、マイクロアドが提供する「MicroAd BLADE」と提携した。これにより、例えば同SDKで計測をしたチュートリアル突破や会員登録、課金などのエンゲージメントによる広告配信最適化が可能になる。

 

AOL、Microsoftとグローバルパートナーシップを発表

先日ベライゾンに買収されたAOLがMicrosoftとのグローバルパートナーシップの締結を発表した。マイクロソフトとAOLは、10年間にわたって日本を含む9カ国の検索や広告分野で提携する。具体的には、マイクロソフトの「Bing」以外の広告事業をAOLに譲渡し、AOLの検索をBingに置き換えるなどである。Google対抗への大きな動きとしてが話題となっている。

 

イグニッションワン、「IgnitionOne DSP」とヒトクセ「カメレオン」が連携

イグニッションワンの「IgnitionOne DSP」と、ヒトクセが提供するダイナミックネイティブ広告サービスの「カメレオン」が連携した。国内で展開するDSPの中で、ネイティブ広告に対応するプレイヤーが増加している。

 

プラットフォーム・ワンの SSP「YIELD ONE 」、国内 SSPとして初めてThe Trade DeskとのRTB取引を開始

プラットフォーム・ワンのSSP「YIELD ONE」は、国内のSSPでは初となるDSPのThe Trade Deskと接続をした。The Trade Deskは、米国をはじめとする欧米地域のエージェンシーに人気が高く、国内でも徐々に存在感が増している。

 

イノーバの「Cloud CMO」、ログリーのネイティブ広告プラットフォーム「logly lift」と連携

イノーバのコンテンツマーケティング特化型ソフトウェア「Cloud CMO」と、ログリーのネイティブ広告プラットフォーム「logly lift」が連携した。Cloud CMOで作成したコンテンツを広告配信に使用したいというニーズに応える。同プラットフォームで作成したコンテンツをloglyを介してネイティブ広告として配信することができる。

 

リボルバー、ネイティブアド配信システム「Adino」を運用開始

コンテンツマーケティング事業者のリボルバーは、同社が提供するコンテンツ作成プラットフォーム「Dino」で作成されたサイトにネイティブ広告を配信することができるサービス「Adino」を発表した。メディアのトップページでの見出し形式や、コンテンツ本体の記事形式に合わせて、そのサイト内の記事のスタイルで広告を配信することができる。

 

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。