先週のアドテクシーン:ソネット・メディア・ネットワークス、伊藤忠商事と戦略的資本業務提携、アドフラウド対策のMomentum、第三者割当増資による資金調達を実施
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
ヒトクセ、「Smart Canvas」を「DoubleClick Bid Manager」と連携
ヒトクセが提供するリッチ広告ソリューションの「Smart Canvas」が、GoogleのDSPのDBMと連携をした。これによりDBMからもSmart Canvasで作成したリッチ広告を配信できるようになる。
KCCSの「KANADE DSP」、「MicroAd COMPASS」への広告配信を開始
KCCSが提供するDSPであるKANADE DSPと、マイクロアドのSSPであるMicroAd COMPASSと接続した。国内プレイヤー同士のリンキングであるが、どちらもリブランディングしたプラットフォームという意味では共通をしている。
ユナイテッドにSSP「AdStir」グローバル広告を強化、Turnと接続を開始
ユナイテッドのSSPが米国のTurnのDSPと接続をした。Turnは国内でも法人を持っており、欧米を中心にユーザを拡大しているDSPとなる。
イー・ガーディアン、動画コンテンツ向けアドベリフィケーションシステムを提供
投稿監視、風評調査、カスタマーサポートなどのアウトソースを行っているイー・ガーディアンは、オプト系のスキルアップ・ビデオテクノロジーズ社にアドベリツールを提供した。国内でも高まる動画需要と共に在庫の品質も問題視され始めており、それに対応する形となる。
アドフラウド対策のMomentum、第三者割当増資による資金調達を実施
国内でも関心が高まっているアドフラウド対策を行うMomentumは、第三者割当増資による資金調達を実施した。調達額はリリースでは明らかになっていない。VOYAGEやGMOなどのアドテク関係企業やメガバンク系の投資事業社が出資した。
読売ISとマーベリック、新聞折込広告で業務提携
ネオキャリアグループ傘下のマーベリックと読売新聞グループ傘下の読売ISは、新聞折込広告商品の開発において業務提携することを発表した。マーベリックは先日のぐるなびと引き続きDMP x リアルの展開に注力している。
ソネット・メディア・ネットワークス、伊藤忠商事と戦略的資本業務提携
ソネット・メディア・ネットワークス(SMN)は、DSP「Logicad」などのマーケティング・テクノロジー事業の強化を目的とし、伊藤忠商事を割当先とする第三者割当増資を実施した。SMNは、人工知能を活用した広告配信技術のR&Dに注力し、これらの技術をデジタルマーケティング支援やO2O(Online to Offline)など、幅広い事業領域に展開していく。
CyberZ、YouTube動画広告「TrueView」の効果計測に対応、スマホ端末で「TrueView」視聴後のアプリインストール数・LTV計測、アクセス解析が可能に
CyberZが提供するアプリ計測ツールF.O.Xが、YouTubeスマートフォン向けTrueView広告の計測対応を開始した。これにより、ユーザの広告視聴後の、アプリインストール数、LTV計測、アクセス解析が可能となる。
アドウェイズ、事前予約サービス「予約トップ10」、月間予約数100万件突破
アドウェイズが2013年1月より提供している、リリース前の新作アプリの事前予約ができるサービス「予約トップ10」は、月間予約数が100万件を突破した。韓国、台湾、タイ、USなどに展開国を拡大し、2015年4月末時点での累計登録会員数は世界で約103万人(2015年4月末時点)にまで成長した。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。