GoogleがInMobiとの買収交渉を開始!?
Googleがモバイル領域での広告ビジネスを強化するためにInMobiとの買収交渉を開始したと、Economic Timesをはじめ海外の複数メディアが3月11日に一斉に報じた。
匿名の関係者が話すところによると、この交渉はまだ初期段階とのことであり、確定したディールではないとのことだ。またこの件に関しては、Google、InMobiともに正式なコメントをしていない。
2007年設立のInMobiはインドのバンガロールを本拠点とする世界最大級のモバイルアドネットワークである。現在世界200か国をカバーし、月間アクティブユーザー数は10億人規模に達する。2011年にソフトバンクからの出資を受けており、現在35%の株式をソフトバンクが持つ。
同社は主にモバイルアプリのネットワーク化と、ゲーム会社などのアプリプロモーション支援に大きな強みを持つ。
Googleは2009年に当時InMobiの競合であったAdMobを買収しているが、現在モバイルアプリ広告の領域ではFacebookやTwitter、その他独立系グローバルアドネットワークやローカルアドネットワークに押され、そのプレゼンスはWebの領域と比べると強くないのが現状であり、もし買収が実現すればFacebookやTwitterに対抗するための、大きな補強となる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。