米国でプログラマティックTVがまた一歩前進。TubeMouglとテレビ大手CoxMediaGroupが提携
デジタルとテレビがまた一歩ずつ歩み寄ったニュースが米国から届いた。
米国発グローバル動画広告DSP大手のTubeMouglが、CoxMediaGroupと提携したことを、2月24日に明らかにした。
CoxMediaGroupは米国アトランタを本拠地とし、テレビ、ケーブルテレビ、新聞、ラジオなど様々なトラディショナルメディアを傘下に保有する大手メディアグループである。その売上規模(2013年)は17億ドル規模に及ぶ。
これにより、TubeMouglのシステムからデジタルとテレビの動画広告を同時に買い付けすることが可能となる。
TubeMouglは、2014年12月にセルフサービス型のプログラマティックテレビバイイングプラットフォーム“TubeMougl PTV”をリリースしたが、広告主はこのシステムを使い、CoxMediaが持つローカルスポット市場のテレビ動画広告在庫を買い付けすることが可能となる。
また、これまで地域の広告主向けにスポット広告を販売してきたCoxMediaGroupの地域広告営業部門が、広告主のためにTubeMouglのシステムから、テレビ動画広告のみではなく、デジタル動画広告も同時に買い付けして提供を出来るようになる。
2013年に米国でバズワードとなり、現在も注目を集める″プログラマティックTV“。その市場は普及に向け着実に前進しているようだ。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。