先週のアドテクシーン:マイクロアドがタイでアドプラットフォーム事業を開始、フィードフォースがクロスデバイスDSP「Appier」と動的広告配信分野で協業開始
(ライター:岡 徳之)
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
マイクロアドがタイでアドプラットフォーム事業を開始
マイクロアドが、タイにおいて現地法人MicroAd (Thailand) Co Ltd.を設立し、同国におけるアドプラットフォーム事業を開始した。同社はこれまで、日本、中国、香港、台湾、韓国、インドネシア、シンガポール、ベトナム、インド、フィリピンの10ヶ国に全18拠点を構え、ディスプレイ広告の統合管理プラットフォーム「MicroAd BLADE」の販売を行ってきたが、タイでもこれを強化する。今年度末までに導入社数300社、初年度売上1億円を目指す。
インタレスティングがCPI保証型ネイティブ広告サービスを提供開始
インタレスティングが、スマートフォンアプリ向け CPI 保証型ネイティブ広告サービス「Native-INT」の提供を開始した。本サービスは、ネイティブ広告に企業のスマートフォンアプリを露出することにより、DAU、LTVの高いユーザーの獲得を促すもの。ネイティブ広告も様々な買い付けの方法が登場、普及し、その裾野が広がっている。
グノシーが動画広告「Gunosy Native Ads VIDEO」を提供開始
Gunosyが、情報キュレーションアプリ「グノシー」上にて動画広告「Gunosy Native Ads VIDEO」の提供を開始した。グノシーに掲載されるネイディブアド記事内において、動画コンテンツを掲載する。動画は自動再生方式。配信開始日は3月1日で、配信期間は1週間から。スマホxネイティブx動画という今年の旬な技術をすべて内包している商品ともいえる。
nendのメディア向け管理画面がスマホからでも確認可能に
ファンコミュニケーションズが、同社が運営するスマートフォン向け運用型アドネットワーク「nend」において、メディア向けの管理画面をスマホでも確認できるように対応した。これまでは業務ツールであるためPCでの操作が主であったが、今後はスマホでも設定が行えるようになることが主流になるかもしれない。
フィードフォースがクロスデバイスDSP「Appier」と動的広告配信分野で協業開始
ECサイト向けにデータフィードサービスを提供するフィードフォースが、データフィードの連携先として台湾拠点のDSP「Appier」を追加した。Appier は昨年10月に、クロスデバイス×動的リターゲティングのサービス提供を開始していたが、今回の連携により日本でもこのサービスの提供が可能となった。データフィードツールとDSPの連携は、今後も拡がっていくものと思われる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。