グローバル市場で躍進続くCriteo:2014年通期売上は7割増、1000億円規模に到達
リターゲティング広告グローバル大手のCriteoが2月18日、2014年通期決算結果を公表(英文)した。2014年の年間売上は7億4508万ユーロ(約1006億円)、対前年成長率67.8%であった。またこの間、同社は新たに2,000を超える新規クライアントを獲得し、総クライアント数は7,190に達した。
地域別の売上を見ると、米国を中心とする北南米地域の成長率が最も高かった。同地域の対前年成長率は+86%で2億2877万ユーロ(約309億円)に達し、全世界に占めるシェアは30.7%となった。次いでアジア太平洋地域が+80.3%で1億4990万ユーロ(約202億円)、シェアは20.1%となった。またヨーロッパ・中東・アフリカ地域は、+54.1%で3億6640万ユーロ(約495億円)、シェアは49.2%と依然高い水準にある。
同社は2014年にスマートデバイスなどのマルチスクリーン対応を進め、12月時点では総クライアントの8割が同社のマルチスクリーンソリューションを利用した。
全世界で23の拠点を持つ同社だが、アジア太平洋地域には日本、中国、韓国、シンガポール、オーストラリアの5ヵ国に6拠点を構えており、日本では東京、大阪の2拠点を展開している。日本への注力度合いがうかがえる。
(編集:三橋 ゆか里)
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。