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動画広告はディスプレイ広告全体の28%など、フランスのデジタル広告市場に関する詳細動向

France デジタル広告

フランスのデジタル広告市場についてLe SRI、 l’UDECAM、PwCが詳細なレポートを1月29日にリリースした。(フランス語版)

 

 

 

 

2014年のフランスデジタル広告市場は28億9600万ユーロ(約3910億円)、対前年成長率+4%と低成長ながらも広告市場全体の25%を占め、テレビに次いで第2位の広告媒体となった。

 

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広告商品別内訳をみると、検索連動型広告が全体の59%を占め17億4500万ユーロ(約2356億円)、対前年成長率+4%。ディスプレイ広告は全体の27%で8億1300万ユーロ(約1098億円)、対前年成長率+8%。その他(アフィリエイト、価格比較広告、メール広告など)が全体の14%で4億2600万ユーロ(約575億円)、対前年成長率-6%としている。

 

(※ちなみに広告商品別の金額を合算した数値と、全体市場規模として公表している金額とは一致していないのでご注意いただきたい。)

 

また、ディスプレイ広告に占める動画広告の割合は28%に達している。そして動画広告のフォーマットは、インストリーム広告が全体の77%を占めているとのことだ。

 

【デジタル広告商品別市場規模の推移】

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モバイル広告はデジタル広告市場の14%:検索広告65%、ディスプレイ広告35%

 

デジタル広告全体に占めるモバイル広告の比率は14%、対前年成長率+77%の4億700万ユーロ(約563億円)と高い成長を遂げた。だが、フランスのデジタル広告全体に占めるモバイル広告比率は、米国(22%)や英国(24%)と比べるとモバイルシフトが遅れているとしている。

 

モバイル広告の商品別内訳は、検索連動型広告が全体の65%を占め、残り35%がディスプレイ広告である。ちなみに、モバイルディスプレイ広告のうち41%がソーシャル広告とのことだ。

 

モバイル広告市場は今後、モバイルコマースの普及やソーシャルメディアにおけるネイティブ広告などによるマネタイズの進展、位置情報の活用、ユーザーターゲティング技術の活用によるインタラクティブな広告フォーマットの普及などを背景に市場成長が見込めるとのこと。2017年のモバイル広告市場は上位予測で12億8500万ユーロ(約1735億円)、低位予測で7億1700万ユーロ(968億円)に達するとしている。

 

 

プログラマティック広告市場が拡大、ディスプレイ広告全体の24%に

 

フランスでもプログラマティックによるディスプレイ広告の買い付けが増えており、2014年のプログラマティック広告市場規模は1億9500万ユーロ、対前年成長率は+66%。ディスプレイ広告に占める比率は、2013年の16%から24%に増加した。また、プログラマティックで買い付けした広告のうち動画広告が13%とのことだ。

 

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上記ご紹介した以外にも、レポートでは貴重な市場データを公開している。レポートはこちらからダウンロードできる。

(編集:三橋 ゆか里)

 

 

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。