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先週のアドテクシーン:サイバーエージェントが国内動画広告の市場調査を実施、Xaxisの日本カントリーマネージャーに元オプトのSawato (Stephan) Yoshii氏

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(ライター:岡 徳之

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。


 

 

 

GoogleのDSP「DoubleClick Bid Manager」とSSP「Fluct」連携

GoogleのDSP「DoubleClick Bid Manager」と、adingが提供するSSP「Fluct」が連携を開始した。今回の連携により、Fluctを利用するメディアでDoubleClick Bid Managerから配信されるRTB広告を提供することが可能になる。Googleと電通のリリースもあったが、Googleの国内市場での存在感がさらに増している。

 

オプトがダイナミック・クリエイティブツール「unis」の提供を開始

オプトは、ユーザーの興味関心がありそうな情報や商品のパーソナライズ化されたバナー広告を自動生成するダイナミック・クリエイティブツール「unis」(ユの提供を開始した。unisは、ユーザーの過去の閲覧記録のcookie情報を元に、一人ひとりのユーザーに適切な広告を自動生成することで広告効果を最大化させ、売上の拡大や顧客満足度の向上を図る。この分野は、第三者配信のプレイヤーやDSPに組み込むプレイヤーなど多くの競合が存在する。

 

ユナイテッドのSSP「AdStir」がAppier社のDSP「Appier」と接続

ユナイテッドの提供するスマートフォン媒体社向けのSSP「AdStir」が、AppierJapanが提供するDSP「Appier」とRTB接続した。AdStirは、これで国内外16のプレイヤーと繋がったことになり、国内最大規模のSSPの座を保ち続けている。

 

サイバーエージェントが国内動画広告の市場調査を実施

サイバーエージェントとシード・プランニングが、国内動画広告の市場動向調査を行った。これによれば、2014年の動画広告市場は前年対比約2倍の300億円規模に到達、うちスマートフォン比率は全体の約3割に。2017年には、2013年の約5.6倍、880億円に到達、うちスマートフォン比率は過半数になるという。少々高めの数値であるような気もするが、国内動画広告市場への期待も透けて見える。

 

Xaxisの日本カントリーマネージャーに元オプトのSawato (Stephan) Yoshii

既にアジア展開をしているWPPのTDであるXaxisが、日本にカントリーマネージャーを設け、本格的に活動を開始する。カントリーマネージャーには、元オプトの吉井氏を任命。電通に続き、大型のプレイヤーが国内のプログラマティック領域に乗り出したことになる。

 

KCCS「デクワス.DSP」とフューチャーショップ「FutureShop2」が連携

京セラコミュニケーションシステムとフューチャーショップは、KCCSが提供する広告配信プラットフォーム「デクワス.DSP」とフューチャーショップが提供するECサイト構築・運営ASPサービス「FutureShop2」との連携を開始した。今回の連携により、FutureShop2を利用する企業は、改めてデクワスのタグを埋め込む等をせずに、自身のECサイトのレコメンド広告をデクワスから配信することができる。

 

ロックオンが「アドエビス」をコアとしたプライベートDMPをライオンに提供

日用品メーカーのライオンは、ロックオンの広告効果測定システム「アドエビス」をコアとしたプライベートDMPを軸にデジタルマーケティングを推進することを発表した。DSP「freakout」、LPOツール「DLPO」、クラウド型顧客管理システム「Synergy!」等と連携し、一元化した戦略を行う。

 

ウィリルモバイルが4億円の第三者割当増資による資金調達を実施

スマートフォンに特化したDSP「AdInte」を提供するウィリルモバイルは、SIG Asia Investments,LLLP、MSキャピタルを引受先とする総額約4億円の第三者割当増資を行った。今回の資金調達により、独自の通信モジュールの開発及びスマートフォンに特化したデータマネジメントプラットフォームの構築、リアル行動解析及び行動予測に基づく適切な広告配信システムの構築など開発の加速化と、事業の本格的な展開に向けた経営基盤の強化と人材拡充を予定している。

 

アクセルマークがスマホ向け動画広告サービスを開始

アクセルマークは、提供中のスマートフォン向けアドネットワーク「ADroute/アドルート」の新たな広告商品として、動画広告サービスを開始した。スマートフォンの画面を遷移することなく動画広告が自動再生されるサービスで、動画をクリックするだけで目的のページに誘導することが可能だという。

(編集:三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。
2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。