CTRはモバイルがPC超え、Eコマース売上の66%がAndroid端末〜Criteo最新レポート
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on 2014年6月27日 in(ライター:岡 徳之)
Criteoが、2014年第1四半期の「Mobile Flash Report(以下、レポート)」において、Eコマースに関する新たな調査結果を発表した。このレポートは、同社の広告に接触した9億2,000万を超えるユニークユーザーのインターネットブラウジングおよび消費行動を調査対象としている。消費者への効果的なリーチを行う上で、モバイル端末がますます重要な役割を果たしていることが明らかになった。
本レポートの主なポイントは以下のとおり。
・Androidタブレットおよびスマートフォンが、全世界のEコマース総売上の66%を占めている。
・小売、旅行、自動車、クラシファイド広告が、モバイルクリックの70%超を占めている。
・モバイルクリックの90%以上は、北米、アジア太平洋地域、西欧で発生している。
・大半の業種において、PCよりもモバイルのほうが高いCTRをもたらしている。
・Androidデバイスの平均CTRは、PCのほぼ2倍である。
・世界的にはAndroidデバイスのもたらす売上の方が大きいものの、米国および欧州ではiOSがリードしている。
・モバイルはデスクトップ利用を置き換えるだけでなく、デスクトップ利用を補完し、さらなる売上に貢献している。たとえば日曜日には、デスクトップからの売上が10%下落する一方で、iPadから購入される確率は16%上昇している。
・モバイルデバイスでの平均購入額が最も大きい分野は、ホテルの予約(364.80米ドル)、レンタカー(209.10米ドル)、アパレル(105.30米ドル)である。
この結果について、Criteoのモバイル担当部長であるジェイソン・モース氏はこうコメントしている。
「現在、モバイル分野では広告主にとって非常に興味深い好機が到来しつつあります。Eコマースの売上のうち、モバイルデバイスが占めるシェアが急増し、その額は数100万ドルにも及んでいるのです。今後、モバイル広告がもたらす可能性を無視することはできないでしょう」
(編集:三橋 ゆか里)
ABOUT 大山 忍
ExchangeWire Japan 編集長
米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。
2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。