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先週のアドテクシーン:ソネットのDSP「Logicad」がSSP「PubMatic」へ接続した広告配信を開始、AOL「AdLearn Open Platform」が「OpenX Market Japan」と連携

(ライター:岡 徳之

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 

 

Criteoが香港にデータセンターを開設

Criteoは、新たに香港にデータセンターを開設し、稼働を開始したことを発表した。2011年3月に同地域初のデータセンターが東京に開設され、アジア太平洋地域では香港が2ヶ所目となる。先日、中国への進出も発表しており、アジア太平洋地域での急拡大が予想される。

 

デジミホの「R」がフリークアウトと連携し「RDSP」をリリース

デジミホは、同社が展開するEC事業者向けパーソナル・マーケティング・プラットフォーム「R∞」と連携する形で、フリークアウトの技術を元に「R∞DSP」をリリースした。R∞の管理画面上で顧客の属性データや購買データを活用し、セグメントごとの自社ターゲットに対してマッチング率の高い広告配信の出し分けをリアルタイムに自動化する。国内DSPとしては後発だが、「R∞」ユーザを中心に拡大していくと思われる。

 

ソネットのDSP「Logicad」がSSP「PubMatic」へ接続した広告を配信

ソネット・メディア・ネットワークスは、同社が運営するDSP「Logicad」を通じて米PubMatic社が運営するSSP「PubMatic」と接続、RTB対応した広告配信を開始した。ソネットは、国内でPubMaticの提供・運用を行っており、今回のニュースは当然の流れであるとも言える。今回の接続により、ソネットはDSP/SSPの緊密な連携取引が可能になるため、プライベート取引の分野等での伸びが期待される。

 

AOL「AdLearn Open Platform」が「OpenX Market Japan」と連携

アドバタイジングドットコム・ジャパンは、AOLグループのプレミアムDSPサービス「AdLearn Open Platform」とサイバー・コミュニケーションズが運営するアドエクスチェンジサービス事業「OpenX Market Japan」が広告枠取引の連携を開始したと発表した。これにより、広告主/広告会社は、AdLearn Open Platformを用いてOpenXが提供する広告掲載枠をRTBベースで購入できるようになる。AOPは大幅に国内在庫を追加したことになる。

 

ユナイテッドのSSP「AdStir」がDSP「Smalgo」とRTB接続

ユナイテッドは、同社が運営するスマートフォン媒体社向けのSSP「AdStir」が、サイバーエージェントが提供するスマートフォンに特化した成果報酬課金型DSP「Smalgo」とRTB接続したと発表した。AdStirにとって、DSPとの接続はこれで9つ目となり、国内のモバイルSSPとしては最大規模を確保している。

(編集:三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。
2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。