Facebook、動画広告「Premium Video Ads」を一部広告主を対象にスタート
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on 2014年3月20日 in(ライター:岡 徳之)
Facebookは、米国時間の3月13日に動画広告「Premium Video Ads」を発表。一部広告主を対象に正式に提供を開始した。
この動画広告は、利用者のニュースフィード上で表示されると無音で自動再生され、動画をクリックすると音声が入り、全画面再生に切り替わる仕組み。動画広告の長さは15秒に設定されている。
「Premium Video Ads」の料金制度や効果測定は、テレビ広告と同様の仕組み。広告費については、短期間に特定の利用者に配信されるターゲットの延べ視聴率(GRP)の設定によって変動する。広告測定はニールセンの「Online Campaign Ratings(OCR)」が行い、広告料金自体もOCRによって定められる。
また、動画広告がニュースフィードで埋もれてしまわぬよう、「Ace Metrix」と共に配信前に一つひとつの動画広告を審査する。具体的には、Ace Metrixは500名の消費者パネルによる調査を行い、各広告が視聴者に与える効果を客観的に分析・評価する。評価基準には、広告の「意義」、「見やすさ」、「感情に訴える度合い」などが含まれている。
Ace MetrixはTV広告・動画広告のクリエイティブの効果を測る独自のアプローチを開発し、TV広告・動画広告の分析、広告の調査やスコアリングを提供している。広告主は、これらのデータを活用して、自社内の広告および競合ブランドの広告と比較した場合のベンチマークを測定することができる。調査によるデータをフィードバックとして広告主に戻し、利用者と広告主の双方が満足できる広告を実現していく。
Premium Video Adsについては、利用者の反応を測定しながら展開していく予定だという。
「Premium Video Ads」に関する説明 (Facebook for businessのブログ)
https://www.facebook.com/business/news/Premium-Video-Ads-on-Facebook
(編集:三橋 ゆか里)
ABOUT 大山 忍
ExchangeWire Japan 編集長
米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。
2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。