注目の企業データ:サイバーエージェント、2015年度動画広告売上は前年比約2.3倍
ExchangeWire.jp編集部が、企業が公表する各種データの中から、注目すべきものをピックアップしてお届けする。
今回は、サイバーエージェントが決算説明会資料で公表している動画広告売上について。
サイバーエージェント、2015年度動画広告売上は前年比約2.3倍
広告代理事業においては、現在売上をけん引するスマートフォン広告に注目が集まるサイバーエージェントグループだが、動画広告についても着実に実績を積み上げつつある。
同社の15年9月期末決算説明会資料で公表されている数値によると、今年度の動画広告売上は36億4000万円、対前年比227.5%となった。今年160%と予想されている動画広告市場の成長率を大きく上回る水準だ。
また、注目すべきは4Qの売上だ。15.4億円の実績は前年同期から約4.1倍、前Q(3Q)から約1.9倍と急増している。ちなみに2014年度の年間売上が16億円であるので、同社は4Qのみで昨年度1年分と、ほぼ同額を売り上げたことになる。
これは同社の動画広告代理事業の大きなトレンドの変化か、あるいは一時的な特需であるのかは定かではないが、今後強い成長トレンドが控えていることを予想させる。
参照:サイバーエージェント 2015年度9月期決算説明会資料(PDF)
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。