先週のアドテクシーン: AdRoll、最新のBidIQアルゴリズムによってネット広告のビューアビリティが37%上昇し、クリックスルーレート(CTR)が46%向上すると発表
(ライター:岡 徳之)
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
MediaMath、APAC地域のセールスを統括する新たなVPを採用
DSP事業社のMediaMathは、アジア太平洋地域のセールスを統括するバイスプレジデントを採用した。(英語) 新たにジョインしたSaurabh Dangwal氏は、エージェンシーのMediaComの出身。
マイクロアドプラス、大手メディアに高精度な広告配信を行うサービス「MicroAdPlus Premium Exchange」の提供を開始
マイクロアドの関連子会社、マイクロアドプラスが、大手メディアを対象に、プライベートマーケットプレイス“MicroAdPlus Premium Exchange”の提供を開始する。CCCおよびCCCマーケティングが持つユーザーの実店舗購買履歴から推計したデータと、マイクロアドが保有するWeb上の行動履歴データとを掛け合わせ、高度なターゲティング技術を利用し、大手メディアを買い付けるトレーディングデスクともいえるサービスとなる。
ショーケース・ティービー、広告トレーディングデスクサービス「ターゲットオン」を提供開始
ウェブマーケティング支援を行うショーケース・ティービーは、トレーディングデスクサービス「ターゲットオン」を5月より開始した。購入見込みの高いユーザを狙う「ナビキャストAd」などと合わせて効果の高い運用を目指す。
スケールアウトとALBERT、データマネジメント領域において提携
スケールアウトが提供するSSP、DSP、DMPとALBERTが提供しているDMPが連携を開始する。この連携により、CRMおよび広告のデータを統合的に蓄積し、自動的に分析した上で、CRMと広告の双方におけるコミュニケーションを最適化するワンストップソリューションの提供が可能になる。また、データの提携に留まらず、共同でソリューションを提供していく考え。
インティメート・マージャー、「データドリブンソリューション」パッケージを提供開始
フリークアウト傘下のDMP事業社のインティメート・マージャーは、企業のDMP活用を促進するパッケージ「データドリブンソリューション」の提供を開始した。パッケージには、ターゲットの可視化を行うアナリティクスツール連携「IMアナリティクス」、DSPなどの運用型広告「IMアド」、誘導数を保証するターゲティングメール配信「IMメール」、商品・ブランドの認知度・印象度・購買意向に関するブランドリフト調査への活用が可能な「IMリサーチ」などが含まれている。
CyberZ、Force Operation XにプライベートDMP機能を追加
CyberZは5月20日、同社自社開発のスマホアプリ計測ツールF.O.Xに、プライベートDMP機能を搭載したことを公表した。これにより、F.O.Xに蓄積された顧客のプロモーション実績等のデータに、顧客が保有する商品情報、ユーザー情報をかけ合わせたターゲティング広告の配信が可能となるとしている。
D2CRのスマホ向け広告効果測定ツール「ART」、「Yahoo!アプリインストール広告」と連携
D2Cの100%子会社であるD2C Rが運営している広告効果測定ソリューションツール「ART (Advertising Response Tracking) 」が、Yahoo!JAPANが提供を開始するスマートフォンアプリ向け広告サービス「Yahoo!アプリインストール広告」と連携した。この連携により、ARTを導入した広告主は、Yahoo!アプリインストール広告の広告効果測定が可能となる。「Adjust」や「MAT」など海外ツールが勢いを増す中、国内ツールもリリースが続く。
AdRoll、最新のBidIQアルゴリズムによってネット広告のビューアビリティが37%上昇し、クリックスルーレート(CTR)が46%向上すると発表
米国のリターゲターであるAdRollは、ビッディングアルゴリズムのアップデートを発表した。今回のバージョンは「ベートーベン」と名付けられており、インターネット広告のビューアビリティは37%上昇、クリックスルーレートは(CTR)は46%向上したとのこと。
マーベリック、ぐるなびと紙広告分野で業務提携
DMP事業と紙広告の連携という、あまり事例のないリリースとなる。マーベリックとぐるなびは業務提携を行い、マーベリックが持つビッグデータ解析技術・DMP・広告配信データと、ぐるなびが持つサイト内アクセスデータを用いて、新たなエリアマーケティングシステムを開発し、ぐるなび加盟飲食店向けの地方では高い媒体力を誇る紙広告商品の開発・提供を行うことで合意した。
CyberZ、業種毎に最適化されたスマホ向け広告ソリューションツールを提供、Force Operation Xにおいて新ブランド8つをリリース
CyberZは、スマートフォン広告向けソリューションツール「F.O.X」において、アプリの業種カテゴリごとに特化した8つの新ブランドを提供開始した。導入実績が国内外で4000を超え、導入企業の業種が多岐にわたるため、新たに8つの業種カテゴリ毎に最適化されたレポートや成果指標の確認が可能な新ブランドをリリースし、各業種の細やかなニーズに対応していく。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。