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先週のアドテクシーン: KRUXが東京にオフィスをオープン カントリーマネージャーに狩野昌央氏、電通が米クラスメソッドと協業

Bigdata

(ライター:岡 徳之

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

リンクシェア・ジャパンが成果報酬型ディスプレイ広告を開始

楽天グループのリンクシェア・ジャパンは、スマートフォン向けの成果報酬型ディスプレイ広告配信サービス「MediaForgeスマートフォン」の提供を開始した。MediaForge スマートフォンは、スマートフォン特有のスワイプやピンチなどのユーザーの行動をエンゲージメント指標として、ユーザーのブランド認知向上や商品購入に対するモチベーションを高めた上で購買を促すスマートフォン広告である。アーバンリサーチなど大手アパレルメーカーでのテスト導入を経て、サービス正式提供に至った。

 

KRUXが東京にオフィスをオープン カントリーマネージャーに狩野昌央氏

クラウドベースのデータ・マネージメントを提供するKrux Digitalが東京にオフィスを開設し、TubeMogulジャパンの代表取締役兼CEOを務めていた狩野昌央氏がジャパン・カントリーマネージャーとして就任した。日本はKruxのアジア・パシフィック地域における今年3番目の拠点。4月にはシンガポールに、6月にはオーストラリアにそれぞれオフィスを開設。7月にはシドニーに同社初の国際研究開発センターを設立していた。

 

「ScaleOut DSP」とルビコン・プロジェクトSSPがRTB接続を開始

スケールアウトは、ルビコン・プロジェクトが運営するSSPとスケールアウト社のPC・スマホ向けDSP「ScaleOut DSP」とRTB接続を開始した。今回の接続連携により、ScaleOut DSPは、ルビコン・プロジェクトを利用している日本国内の媒体社をはじめとするRTB買付可能な広告在庫インプレッションを拡充した。ここ最近、スケールアウトの動きは活発しており、今後の動向に注目したい。

 

電通が米国トレジャーデータ、クラスメソッドと協業

電通は、米国Treasure Data Inc.およびクラスメソッドと協業し、3社が共同してマーケティング・コミュニケーションのワンストップ高速PDCAを実現するプラットフォーム「Dentsu.io」を開発した。大容量の購買取引データ、ウェブ閲覧データ、各種のアプリケーションやモバイル端末のログデータ、センサーデータやマシンデータなど、さまざまな非構造的ビッグデータをクラウド上で収集・保管・分析、さらに容易な操作でマーケティングの実践に使える形で取り出すことができるという。

 

DMP「RightSegment」とUI改善プラットフォーム「planBCD」が連携

サイバーエージェントのアドテクノロジー商品の開発を行うアドテクスタジオは、子会社のRightSegmentが提供するプライベート DMP「RightSegment」」を、KAIZEN platform Inc.が提供するウェブサービスのUI改善プラットフォーム「planBCD」と連携し、広告主やメディアの持つユーザー情報に最適化したA/Bテストを実施するサービスの提供を開始する。これによりプライベートDMPデータを使用し、A/Bテストが簡易に行うことができるようになる。

 

ニューステクノロジーが動画の視聴・拡散を促進するサービスを開始

マイクロアドとベクトルの合弁会社であるニューステクノロジーは、広告主のオンライン動画を一人ひとりのユーザーの興味・関心に合わせて配信し、視聴・拡散を促進するサービス「BLADE PR for Video」の提供を開始した。通常のDSPからの動画広告配信と異なる点は、BLADE PRの中での配信となるため、ニュースサイトへネイティブ広告に近い形で対象オーディエンスに配信する点。ニューステクノロジーは、マイクロアドの新卒2年目が取締役に就くなど注目を集めている。

 

SSP「AdStir」とDSP「DoubleClick Bid Manager」がRTB接続を開始

ユナイテッドは、同社が提供するスマートフォン媒体社向けのSSP「AdStir」が、GoogleのDSP「DoubleClick Bid Manager」とRTB接続したと発表した。AdStirとしては17つめのパートナーとの提携となり、接続数は国内でも最大規模である。

(編集:三橋 ゆか里)

 

 

ABOUT 大山 忍

大山 忍

ExchangeWire Japan 編集長

米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。
2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。