先週のアドテクシーン: PubMaticの日本法人社長に前川洋輔氏、DACが新たにアドサーバ「FlexOne STINGRAY"」を提供
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on 2014年7月14日 in(ライター:岡 徳之)
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
「ADFlow Banner Pool」に新機能
クリエイターズマッチは、同社が提供するバナー管理ツール「ADFlow Banner Poolのオプションサービスとして、広告効果をクリエイティブに紐付けて登録・管理できる「広告効果管理機能」を提供する。この機能により、DSPやアドネットワークの運用作業を削減し、広告配信後の数値結果をクリエイティブと紐付けながら集計・分析することができるようになるという。
adingoがログリーの提供するネイティブ広告の配信を開始
adingoは、ログリーのネイティブ広告サービス「logly lift」と連携し、SSP「Fluct」を導入する提携メディアに対して、logly liftが提供する「インフィード型」「レコメンドウィジェット型」のネイティブ広告の配信を開始した。これによりFluctから配信できるネイティブ広告には、コンテンツのフィード内に広告を展開する「インフィード型」と記事コンテンツと同時に展開する「レコメンドウィジェット型」の2種類となった。
DACが新たにアドサーバ「FlexOne STINGRAY"」を提供
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は、統合プラットフォーム「FlexOne」において、スマートデバイス広告の収益最大化を目的としたアドサーバ「FlexOne STINGRAY」の提供を開始する。FlexOne STINGRAYは、動画・ネイティブ広告・SSP・DMPなど昨今登場した様々なソリューションを一元管理できる点が特徴である。
「planBCD」がページのA/Bテストに対応
KAIZEN platformは、同社が提供するUI改善プラットフォーム「planBCD」と、Intimate Mergerが提供するDMPの連携を発表した。これにより、オーディエンスの属性ごとに最適なページデザインをA/Bテストにより見つけ出し、テスト結果に基づいてその属性ごとに出し分けることが可能になるという。
PubMaticの日本法人社長に前川洋輔氏
Campaign Asia-Pacificの報道によると、大手SSPであるPubMaticが日本国内における業務拡大に向けて、日本法人社長の任命を発表した。社長に就任したのは、Overture Japan、Yahoo!を経て、comScore Japanのカントリーマネージャーを経て現職に就いた前川洋輔氏。日本国内では、ソネット・メディア・ネットワークスと連携し、事業を拡大していくと思われる。
「Ad Generation」と「AppBank SSP」が連携開始
Medibaは、同社が提供する媒体社向け広告配信プラットフォーム「Ad Generation」と、AppBankが運営する「AppBank SSP」が連携し、今年8月から新たに「AppBank SSP powered by Ad Generation」の提供を開始すると発表した。これにより、AppBank SSPに登録した開発者はAd Generationの全機能を利用できるようになる。
「アドエビス」と「LOKA Platform」が連携開始
ロックオンは、同社が提供するインターネット広告効果測定システム「アドエビス」と、ロカリサーチが提供する動画広告プラットフォーム「LOKA Platform」の連携を発表した。アドエビスの第三者配信アドサーバー機能「ViewThruエビス」上で、LOKA Platformで配信された動画広告のインプレッション効果と、その他の広告効果をあわせたアトリビューション分析が実現する。
「AdStir」が機能拡張 「InMobi Native Ads」とも接続
ユナイテッドは、スマートフォン媒体社向けのSSP「AdStir」においてマルチマネタイズプラットフォームの機能拡張を発表した。1.パートナーネットワーク接続数の増加、2.配信比率自動最適化機構や在庫切れ検知機構等の収益最大化機能、3.ネイティブ広告等多彩なアドフォーマットへの対応が追加された。同社はまた、「InMobi Native Ads」と接続し、スマートフォン領域でネイティブ広告の提供を開始している。
「AdInte」と「Profile Passport DMP」がターゲティング広告を共同開発
スマートフォン向けDSP「AdInte」とブログウォッチャー運営の「Profile Passport DMP」がデータ連携し、ユーザーの位置情報、興味関心に特化したターゲティング広告を共同で開発していることを発表した。従来のエリアターゲティングの精度が向上し、将来的には、スマートフォン向けDSPとして初となる市区郡単位までのターゲティングを予定している。
「DFO」と「Bypass」が連携を開始
コマースリンクは、商品データフィード最適化サービス「DFO」と、マルチデバイス対応のDSP「Bypassダイナミックリターゲティング」とのデータ連携を開始した。これにより、DFOを利用する広告主は、Bypassダイナミックリターゲティングのデータ作成仕様の確認や、商品データの作成、定期的な商品データの更新などを意識する必要がなくなり使い勝手の向上が期待される。
(編集:三橋 ゆか里)
ABOUT 大山 忍
ExchangeWire Japan 編集長
米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。
2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。