電通デジタルと電通、複数のデータクリーンルーム環境を一元管理する「TOBIRAS」を開発[ニュース]
電通デジタルと電通は、過去6年で900件以上のデータクリーンルーム※の活用実績・知見をもとに、複数のデータクリーンルーム環境での分析・運用を一元管理するシステム基盤「TOBIRAS(トビラス)」を開発した。
データクリーンルームはプラットフォーム事業者ごとに分析に必要な環境やシステムの仕様が異なるため、運用を一元化したり、データクリーンルーム同士のデータを比較検討したりできないという課題があった。そこで両社はこの課題を解決するために「TOBIRAS」を開発。
「TOBIRAS」は、複数のデータクリーンルームに対して一括で安全なデータ転送が可能であり、同一の集計および補正ロジックにより各データクリーンルームの分析結果を統一指標によって横並びで比較や評価ができる。また、これまで手動であったコーディングをはじめとする関連操作の多くが自動化されるため、スピーディかつ安定的に、正確で柔軟な分析結果の提供が可能。これらにより顧客企業内での迅速なPDCAや意思決定をサポートすることができる。
さらに、これまで電通デジタルと電通が開発してきたデータクリーンルーム関連のプロダクトを「TOBIRAS」と連携させ、TOBIRAS Insight / TOBIRAS Activation / TOBIRAS Measurement / TOBIRAS Optimizationとして体系化・再構築をした。これにより、ターゲット分析・デジタル広告プランニング・効果測定・運用の最適化など、顧客企業のマーケティングの目的や課題に合わせてデータクリーンルームのデータや分析結果を効果的に活用することができる。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。