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FLUX、収益改善ツールFLUX Layoutの提供を開始[インタビュー]

マーケティング効率化 SaaS「AutoStream」では、FLUX LayoutをOneTagで導入可能になった。今回はFLUX LayoutをOneTagで導入した株式会社東京スポーツ新聞社に話を伺った。

東京スポーツ新聞社とは

東京スポーツ新聞社は「想像を超えた創造力で驚きと喜び、笑いと夢を生む進化型メディア」という企業理念のもと、夕刊スポーツ紙を、中京スポーツ、大阪スポーツ、東京スポーツで、朝刊スポーツ紙を九州スポーツで発行。併せて、紙面にはないスピードと東京スポーツ独自のコンテンツが人気の東スポWebの提供も行っている。

 

東京スポーツ新聞社 マーケティング部 川村氏

 

今回は、広告収益の最大化を目指し、運用型広告の最適化等を行っているマーケティング部川村氏に、FLUX Layoutを導入するまでの経緯や導入結果、今後の展望に関して伺った。

 

FLUX Layoutに関して

FLUX Layoutは、記事の長さや顧客の行動に応じて、記事のレイアウトや広告の表示タイミングを最適化するツール。Bodyタグ内への、複数のGoogle Ad Manager広告タグを実装する手間が省けるだけでなく、ユーザーエクスペリエンスを阻害せずに、広告枠を新たに追加することが可能になる。また、FLUXのHeader BiddingのJavaScript実装に内包されているため、最小限の工数でスピーディーに広告収益最大化を支援することができる。

 

今まで広告収益最大化のためにどのような施策を実行していましたか?

2020年6月より、社内のDX化を本格的に始動し、編集部門のミッションの1つである内部回遊率や、PV/セッション等を上げる施策を実施しつつ、マーケティング部のミッションである広告収益の最大化を目指し、日々広告運用の最適化を行っています。

 

具体的には、ユーザー目線のコンテンツ配信と広告主に満足してもらえるような広告パフォーマンスを両立させるため、内部回遊率と広告収益をレポートで分析しながら、広告枠のサイズ変更・精査を行い、広告枠の差し替えを半年に1回程のペースで実施していました。

 

―今までどのような課題に直面したことがありますか?

薬機法の改訂やCore Web Vitalsのアップデート等、アドテク市場の変遷が激しい一方、編集部門との交渉が必要とされるため、広告枠を含めたページのレイアウトに関するテストや実装をスピーディーに対応できず、改善策はあるものの実行まで移すことが難しいケースが多々ありました。

 

例えば、広告枠を含めたページのレイアウトの調整に関しては、一度編集部門へ確認をとり承認を得る必要があったため、レイアウトを変更するまでに時間を要しておりました。また、トレンドや季節要因等で記事コンテンツの長さが変化するため、Google Ad ManagerのHeadタグからBodyタグの細かな出し分けまで対応できていない状況でした。

 

上記を解決すべく、ツールに関しても積極的に導入を検討し、日々改善施策を模索しておりました。

 

実際FLUX Layoutを利用して、現状の課題に対してどのような変化が見られましたか?

元々実装していたHeader BiddingのJavaScriptタグ1本で、ページのレイアウトや広告の表示タイミングを変更することが可能なため、最適な広告枠の展開を最小限の工数で実行することが可能になりました。

 

また、作業面が効率化されただけでなく、収益面においても、Revenueが34%上昇、CPMが13%上昇と、大幅な改善が見られています。FLUX Layoutでは、適用と非適用のA/Bテストの実施が可能なため、トレンド要因を除外するため、5%と95%に分けて検証を行いました。

 

※グラフはそれぞれ、100%適用に換算し、表現しています。

 

適用時のRevenueの結果は、非適用時に比べて、34%改善しました。

 

次に、Impressionの増加は、約18%でした。記事の長さが自動で検出され、ページのレイアウトが変更されることで、広告挿入機会を自動で判定し、効率的にマネタイズすることが可能になりました。

続いて、CPMの増加部分に関しては、ページ全体で13%改善することができました。

大きく影響したのは、広告枠のViewabilityです。レイアウトの変更により新たに挿入された広告枠のViewabilityが高くなり、広告枠品質を改善することができました。結果として、ページ全体のViewabilityを約15pt改善することができました。

最後に、PV単価とSession単価についてです。

下記の通り、実装していない時に比べ各指標が約134%となり、大幅に改善することができました。

加えて、FLUX Layoutの機能により、コンテンツの長さに応じてページのレイアウトが自動で変更されるため、inView率が向上し、結果的にユーザーの読了率も向上する等コンテンツと広告のバランスが非常に良くなったと感じています。

 

今後の広告運用における展望と戦略はありますか?

ユーザーに良いものを届けるため、ユーザー一人ひとりに合ったコンテンツ提供を強化していく予定です。

 

今後もFLUX Layoutを利用して広告枠を含めたページレイアウトの最適化を行いつつ、広告の自動リフレッシュ機能の活用も検討しています。

 

また、Cookieless時代に突入すると言うこともあり、1st Party Dataの管理・活用を行いながら、ユーザーのロイヤリティーを上げる土台を整えつつ、短期的には、ユーザーに合わせたレイアウトの出し分けの強化、長期的にはそのナレッジを社内で蓄えていきたいと考えています。

 

FLUX担当からの一言

FLUX AutoStream事業本部 パブリッシャー事業部 アカウントエグゼクティブグループ マネージャー 上田圭輔

東京スポーツ新聞社様からご依頼頂いた分析業務において、データを解析する中で収益改善の余地があったため、FLUX Layoutの導入をご提案しました。

 

東京スポーツ新聞社様が抱えている課題として、広告枠の新設に関して、自社でPDCAを回せるような単発の開発リソース確保が難しい状況でした。FLUX Layoutに関しては、ソースコードをいじる必要がなかったので、より簡単でスピーディーに提供できる点が、東京スポーツ新聞社様のニーズとマッチしていたのではないかと感じています。

 

今後大幅な機能追加の予定も控えておりますので、メディア収益最大化の良きパートナーとして、引き続き川村様とやりとりを重ねて参ります。

 

今後のFLUX Layout開発予定

今後は、ユーザーの属性に合わせて、リアルタイムで広告枠を自動生成可能になります。

 

複数のテンプレートやレイアウトルールを、1st Party Data(滞在時間やPV/Session、過去の閲覧頻度)に応じてユーザーごとに出し分けることで、よりコンテンツやユーザーの状況に合わせたソリューションを提供する予定です。

 

その他、サブスクリプションへの誘導機能も実装することにより、これまで以上に幅広い広告マネタイズ手法を展開/実現していく見込みです。

 

※開発内容は一部変更になる場合がございます。
※プロダクトに関するお問い合わせはお客様相談窓口(URL)までお願いいたします。

 

会社概要
商号   : 株式会社FLUX
代表者  : 代表取締役 永井元治
所在地  :〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3丁目1−1 PMO渋谷II 9階
事業内容 : デジタルマーケティング事業
URL   : https://flux-g.com/

ABOUT Flux

Flux

『テクノロジーをカンタンに。企業と人の可能性を最大化する』をミッションに、MarTech領域にプロダクトを展開。
現在、オンライン売上最大化の『AutoStream』、ウェブサイト制作の『siteflow』を提供している。