先週のアドテクシーン:TUNE、Googleと共同でアプリインストールの不正を防止
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【新サービス・新機能】
サイバー・バズ、インフルエンサーがクリエイティブ素材を撮影するスタジオ「バズ・スタ」を開設
サイバーエージェント子会社のサイバー・バズは、インフルエンサーが広告素材やSNSアカウント運用代行での投稿など、企業のマーケティング支援において素材を撮影することができる専用スタジオをオープンさせた。
Oath、グローバル・クリエイティブスタジオ「RYOT Studio」を日本で展開開始
Oathのインハウス・ブランデッド・コンテンツ部門である「RYOT Studio」の日本での事業展開を開始した。YOT Studioは、5大陸14カ国に拠点を持つ次世代のクリエイティブスタジオである。
ソネット・メディア・ネットワークス、東京大学准教授をアドバイザーに招き「個人・状況適応型広告クリエイティブ」の生成・最適化研究に着手
ソネット・メディア・ネットワークスは、東京大学准教授を招き「個人・状況適応型広告クリエイティブ」の生成・最適化研究に着手する。
個人とその個人が広告を受け取る際の状況(通勤途中、休憩中、情報を検索中など)に最適化されたデジタル広告クリエイティブ(バナー広告や動画広告など)を生成する新しい取り組みとなる。
オプトグループ、クリエイティブスタジオ「Studio CANVAS」を開設
オプトグループは、動画ならびに静止画の撮影が可能となる社内クリエイティブスタジオ「Studio CANVAS」を本社内に設置した。
【サービス連携・業務提携】
Datorama、フリークアウトの「Red」と連携開始
この提携により「Red」の広告配信データをAPI経由で取込、他のデジタル広告データやCRMデータ、売上データなどとシームレスで統合し、ダッシュボード化し、一元管理を可能とすることになる。
出典:同社プレスリリース
TUNE、Googleと共同でアプリインストールの不正を防止
TUNEは、Google と共同で取り組んできたモバイルアプリの広告不正対策の成果を発表した。
これは、クリックインジェクションとして知られる Android 上で増加しているタイプの不正に対して根本的な解決をもたらすものとなる。
富士通とサイトコア、デジタルマーケティング分野における協業を拡大
富士通とサイトコアは、デジタルマーケティング分野における協業を拡大させた。
具体的にはサイトコアの「Sitecore XP」を富士通のクラウドサービス「K5」上から提供することで合意した。
出典:同社プレスリリース
IDCフロンティアとデータアーティスト、AIを搭載したクラウド型DMPを共同開発
IDCフロンティアとデータアーティストは、AIを用いてサイト利用者の興味や関心を高精度で抽出・分析し、ITリソースもパッケージングしたクラウド型のプライベートDMP「Pleasure Data」の提供を開始した。
出典:同社プレスリリース
【新会社・新組織】
アドアジアホールディングス、日本支社のカントリーマネージャーに小川 淳氏を起用
アドアジアホールディングスは、リクルート出身でGoogleの日本法人立ち上げに携わった小川氏を日本支社のカントリーマネージャーに起用した。
出典:同社プレスリリース
【事例】
ユナイテッドアローズ、オムニチャネル対応でDomoを採用
BIツールを提供するドーモは、ユナイテッドアローズが、同社のオムニチャネルにおけるカスタマーエクスペリエンスの向上のためDomoを採用したと発表した。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。