先週のアドテクシーン:電通、博報堂DYグループが、PMPを通して、Yahoo!アドエクスチェンジ経由の広告取引を開始
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【市場調査】
AdRoll、「State of Performance Marketing」レポートを発表
AdRollは、マーケターへの意識調査を通してデジタルマーケティング業界の状況を浮き彫りにする「State of Performance Marketing」を発表した。
日本のマーケターの意識が海外のマーケターの意識に急激に追いついている様子などをまとめてある。
AOL Platforms、「デジタル動画」に関する調査結果と考察を発表
AOL Platformsは、「デジタル動画」に関する調査結果と考察を発表した。
モバイル動画が市場の成長をけん引しデジタル動画への投資増加が計画される一方、日本・グローバルともに約半数が「ブランドセーフティ」に課題感を持つことなどを明らかにした。
【新サービス・新機能】
トランスコスモス、機械学習の自動化・AIプラットフォーム「DataRobot」を提供開始
トランスコスモスと子会社のトランスコスモス・アナリティクスは、機械学習の自動化・AIプラットフォーム「DataRobot」を同社のサービス部門・管理部門に導入し、ノウハウを溜めた上で専門要員を100名育成しリセールすることを発表した。
既に20のプロジェクトで導入が進められている。
スパイスボックス、ブランディング施策の「売上」への効果を可視化するROI分析プラットフォーム「THINK」をリリース
博報堂グループのスパイスボックスは、PRやSNS上でのブランディング施策の「売上」への効果を可視化する、ROI分析プラットフォーム「THINK」をリリースした。
アイティメディア、「ITmedia DMP」提供開始
アイティメディアは、月間2,500万UB、1億5,000万PVの閲覧履歴と、登録75万人を超える会員基盤「アイティメディアID」に蓄積された属性データを組み合わせたプライベートDMPI「Tmedia DMP」をリリースした。
popIn、優良なコンテンツを優良な掲載面へ配信するブランディング向け広告メニューを開発
popInは、AIを使ったセーフティー技術やViewable評価などのコンテンツ担保とユーザーマッチング技術を組み合わせたブランディング向け広告メニュー「popIn Discovery for BRAND」を開発・提供開始した。
【サービス連携・業務提携】
電通、博報堂DYグループが、PMPを通して、Yahoo!アドエクスチェンジ経由の広告取引を開始
電通、博報堂DYグループは、それぞれグループが運営するPMP(電通PMP、HDY PMP)より、ヤフーが提供するYahoo!アドエクスチェンジを通じた広告取引を開始することを公表した。
いずれも、自社グループのDMPで保有する様々なデータと、ヤフーが持つデータを活用することで、広告配信の精度を高めることが出来る。
SSP「fluct」、「Criteo」とネイティブ広告のRTB取引開始
VOYAGE GROUPのSSP「fluct」は、メディア・アプリ双方の在庫でCriteoのネイティブ広告の配信に対応したことを発表した。
ソネット・メディア・ネットワークス、マッシュルームと事業連携し次世代IoTデバイスを活用したO2Oマーケティングソリューションの共同事業展開
ソネット・メディア・ネットワークスは、マッシュルームが独自に開発・提供する次世代IoTデバイス「VIA」と同社の人工知能サービスとDSPを組み合わせることで訪問時の広告配信などO2Oマーケティングを展開すると発表した。
【新会社・新組織】
フルスピード、スマートフォン向け動画アドネットワーク事業会社「株式会社カームボールド」を設立
フルスピードは、スマートフォン向け動画アドネットワーク事業の強化を目的に専門の事業子会社の「株式会社カームボールド」を設立した。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。