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グローバル音楽ストリーミングサービスrdio、ネイティブ広告の提供を開始

米国発音楽ストリーミング配信サービスrdioが、ユニークなネイティブ広告の提供を開始した。

広告商品名は「Promoted Music Experiences」。簡単に言うと、広告主がrdio上の音楽チャンネルの一つをスポンサードするというものである。さながら、“ブランデッドミュージックチャンネル”とでもいうべきであろうか。似たようなサービスのスキームは、動画メディアにおいても見られるものではある。

 
サービスの提供開始に当たり、Hard Rock Hotels & Casinos が最初の広告主としてフィーチャーされている。

 

rdioはかつてSkypeを世に送り出した人物であるJanus Friis氏により2010年8月に設立された。日本でこそ提供はされていないものの、SportifyやApple Musicなどと並び世界中で提供を行っており、現在その展開国数は85カ国、提供されている楽曲数は3500万に及ぶ。サービスは、広告が入る無料のものと、月額課金のものとで提供されている。

 

「Promoted Music Experiences」は、広告主に対して三つのアイテムを提供する。

 

1:Branded Stations

Branded Stations

これは、ブランドが提供する音楽チャンネルそのものであり、この広告商品の中核となる。提供される楽曲は、rdio社内のキュレーションチームがスポンサーブランドとの連携により、ブランドのパーソナリティーやコミュニケーションメッセージに合ったものを選定して配信する。この音楽チャンネルは、無料ユーザーも含む全てのユーザーが視聴可能。

 

2:Branded Profiles

Branded Profiles

Branded Stationsのプロフィールページ。広告主は、キュレーションチームのサポートを受けて、独自のプロフィールページを作成することが出来る。

 

3:Branded Home Stories:

Branded Home Stories

こちらは、Branded Stationsへのユーザー導線を作るアイテムである。広告主はrdio ホーム画面に、ブランドロゴなどカスタマイズした独自のアートワークと会社情報を表示させる。これをユーザーごとにパーソナライズドされたフィード上にリコメンドで表示させることで、導線を確保することが出来る。

 

 
日本で提供されている音楽ストリーミング配信サービスにも、応用が出来そうな収益モデルであるかもしれない。

 

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。