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先週のアドテクシーン: 電通、テレビCMとオンライン動画・ディスプレイ広告を統合したテレビ×デジタル広告出稿最適化ツール「クロスメディア・プランナー」を開発

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(ライター:井上 美穂)

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。

 

 

 

ヒトクセ、「Smart Video」で制作した動画広告をベトナムで配信開始

ヒトクセは、自社の動画制作プラットフォーム「Smart Video」で制作した動画広告を、マイクロアドのDSPを通じてベトナム地域向けに配信開始したことを発表した。すでに中国での配信も開始しており、海外展開を進めている。

 

BuzzFeedとヤフー、「BuzzFeed Japan」を設立 今冬、日本向けBuzzFeedを創刊

米国を中心に月間2億人が閲覧していると言われているバイラルメディアのトップであるBuzzFeedは、満を持して日本に進出する。パートナーは日本最大のポータルサイトのYahoo!Japan。広告領域に関しては、同社がBuzzFeed Japanが提供する広告の独占販売権を所有することになっている。株式の比率はBuzzFeedの方が大きいとのこと。これを機に日本のネイティブ広告のレベルやバイラルメディアの立ち位置の向上を図る。

 

マイクロアド、ダイナミックリターゲティングの導入社数が200社を突破

マイクロアドが今年1月に提供を開始した「MicroAd BLADE(マイクロアド ブレード)ダイナミックリターゲティング」の導入社数が200社を突破した。同サービスの特徴は大きく3つある。1つ目は自社SSPを含め、月間1,550億のインベントリを保有していること。2つ目は自社サイト訪問ユーザーのみならず新規顧客向けの商品をバナーに反映したオーディエンスターゲティングが可能なこと。3つ目は東南アジア、韓国など海外6カ国に一括配信できること。

 

フルスピードとアイピーオンウェブジャパンが業務提携~「AdMatrix DSP」は「BidSwitch」と接続し、広告在庫数が増加に~

フルスピードのDSPである「AdMatrix DSP」は、IPONWEBが提供するプラットフォームハブである「BIDSWITCH」との連携を行った。これによりAdMatrix DSPは大幅に接続先が増え、在庫量が増加した。

 

Facebook、「ダイナミックプロダクト広告」今後の展開について発表

Facebookは今春のリリースしたダイナミックプロダクトの機能を大幅に強化することを発表した。アップセル・クロスセルに特化した機能や、クリックではなくコンバージョン数値への最適化、Facebookの外へ配信ができるオーディエンスネットワークへの対応などが特徴だ。広告市場において非常に注目される領域であるため、Facebookも非常に力を入れていることがわかる。

 

DACのDMP「AudienceOne®」、Sizmekの「Sizmek MDX」とデータ連携を開始

DACのDMP「AudienceOne®」は、Sizmekが提供するデジタル広告の管理・配信プラットフォーム「Sizmek MDX」とデータ連携を開始した。これにより、AudienceOneで作成したセグメントに基づいたSizmekの第三者配信クリエイティブを最適化をすることが可能となる。

 

オプトグループ会社テクロコのネット広告運用のクラウドソーシング「Draft」がFacebookおよびTwitterの広告運用に対応

オプトホールディング傘下のテクロコが運営するネット広告運用のクラウドソーシングサービス「Draft」が、運用対象のプラットフォームを、Google、Yahoo!のほか、新たにFacebook、Twitterへの対応も始めた。

 

リアルタイムデータ分析:パブリッシャーにより良い迅速な決定権を提供するには

SSPのPubMaticがパブリッシャー向けのプログラマティック広告およびリアルタイムレポートの利用調査を実施した。67%のパブリッシャーがリアルタイムデータはビジネスの成果において重要と考えており、62%は収益向上につながることを認識しているが、実際にリアルデータのレポートを受信しているのは27%だけであった。

 

電通、テレビCMとオンライン動画・ディスプレイ広告を統合したテレビ×デジタル広告出稿最適化ツール「クロスメディア・プランナー」を開発

電通は、テレビCMとオンライン動画・ディスプレイを垂直統合に分析できるd-holistics® Cross Media Plannerをリリースした。総合代理店としてのこれまでの知見を活かし、ネット専門では手の届かない領域まで分析していく狙いだ。

 

フィードフォースが、データフィードに特化した「FeedTech2015」を開催

データフィード最適化サービスなどを提供するフィードフォースが、データフィードをテーマにした専門的なデジタルマーケティングイベント「FeedTech2015」を2015年10月1日に東京・六本木で開催する。Facebook、Google、Yahoo!JAPAN、Criteoなど国内の大手事業者も参加する。

 

 

 

ABOUT 野下 智之

野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長  

慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。

国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。

2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。