先週のアドテクシーン: AOLがワンストップ型のアドテクノロジーソリューション群を発表、DSP「Logicad」とSSP「MicroAd AdFunnel」が接続
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on 2014年9月29日 in(ライター:岡 徳之)
広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
AOLがワンストップ型のアドテクノロジーソリューション群を発表
AOLは、アドテクノロジーソリューション群の「AOL Platforms」を発表した。AOL Platformsは、プレミアムアドネットワークの「Advertising.com」、動画広告プラットフォームの「Adap.TV」、DSPの「AdLearn Open Platform」、プレミアム広告の作成技術を提供する「Pictela」、そしてこの度日本での提供が開始されたSSPの「MARKETPLACE」の5つのサービスにより構成されている。AOL一社でプログラマティック取引のすべてを行えることを掲げている。
GMO-PGがタイのDSP会社Syndacastと提携
GMOペイメントゲートウェイは、東南アジアでDSP提供等の広告事業を展開するタイ・バンコクのSyndacastと提携し、東南アジア全域へのウェブ広告配信支援サービスを開始した。Syndacastは3,000万の配信先サイトを持つDSPを運営しており、ECサイトをはじめ、ホテル・航空会社などさまざまなクライアントに東南アジア全域への広告配信サービスを提供。GMO-PGは効率的な広告配信を同地域で展開することで、更なる顧客拡大を目指す。
阪急交通社が統合プライベートDMP「ac meister」を導入
阪急交通社は、アクティブコアが提供するプライベートDMP「ac meister」を導入した。阪急交通社は総合旅行予約サイトを運営しており、多様化する顧客行動に合わせた情報提供のパーソナライズ化を実現することが課題だったという。サイトで取得したオーディエンスデータをプライベートDMPに蓄積し分析することで効率的なキャンペーン展開の実現を目指す。
インティメート・マージャーがオーディエンスデータの販売プラットフォームを提供開始
DMP専業のインティメート・マージャーは、ウェブサービスが保有するオーディエンスデータを横断的に活用できるプラットフォーム「セグメントギャラリー」の提供を開始した。これにより企業のマーケッターは、プラットフォーム上で提供されているオーディエンスデータ郡を1つのパッケージ商品のように選択できる。また、選択したデータを、同社が提供するDMPを通じて広告商品やアクセス解析ツール、CRMツールなどで一元的に活用できる。国内でもデータエクスチェンジ市場が盛り上がる兆しといえる。
マイクロアドデジタルサイネージがSBクリエイティブと広告配信で連携
デジタルサイネージ広告をネットワーク経由で統合管理する「MONOLITHS」を通じて、SBクリエイティブが都市圏の商業施設に展開するデジタルサイネージへの広告配信が開始される。これにより広告主は、まずは福岡三越や岩田屋をはじめとする福岡天神地区を中心とした13ヶ所、横浜地区4ヶ所の商業施設などに設置された82面のデジタルサイネージへ広告配信が可能になる。さらに、11月には中京地区58ヶ所、静岡地区14ヶ所、福岡地区3ヶ所の商業施設に設置された87面のデジタルサイネージへの広告配信も予定しているという。
マクロミルがアンケートシステムを活かした広告測定ツールを提供開始
調査会社のマクロミルが、同社が提供するアンケートシステムを活かした広告測定ツール「AccessMill」をリリース。AccessMill は、Cookie情報を取得したマクロミル社のモニタのオンライン上の行動履歴を把握し、特定のオンライン広告接触者や特定のサイト訪問者等に対し実行動ベースでターゲティングしたリサーチができるツール。特定のオンライン広告の接触者に対してアンケートを依頼し回答してもらうことで、通常の広告効果測定ツールやアクセス解析ツールでは測れない認知度・ブランド好感度・購買意向などの広告効果を測定することが可能だ。また、特定のサイト訪問者に対してもアンケートを行うことができるため、訪問者の属性や、流入元、離脱要因等の分析が可能になるという。
(編集:三橋 ゆか里)
ABOUT 大山 忍
ExchangeWire Japan 編集長
米国大学卒業。外資系企業を経て2000年にネット広告効果測定ツールを提供するベンチャーに創業メンバーとして参画。その後、バリューコマース株式会社と合併。
2007年1月にオムニチュア株式会社(現Adobe)に参加、コンサルティングサービスを立ち上げる。ビジネスコンサルタントとして米国のベスト プラクティスを日本の課題やニーズに合わせて提供、ウェブ解析やガバナンス(データ主導の組織・仕組化)に関する執筆・講演を行う。