先週のアドテクシーン:Facebookがグローバル展開をサポートする新機能追加、米国動画広告配信のGlassViewが日本で本格サービス開始

広告テクノロジー業界を定点観測するExchangeWire編集部が、過去一週間に起きたトピックの中から特に注目すべきものをピックアップしてお届けする。
【新サービス・新機能】
Facebook、グローバル展開をサポートする新機能を追加
Facebookは、中小企業がより規模を拡大し、地域に根差したビジネスがよりグローバルに展開できるように新たな機能を追加した。
類似オーディエンスを国境を越えて拡張できるなどの機能である。
Google、新しい「デバイスをまたいだアトリビューション」レポートとベンチマークを発表
Googleは、AdWordsにおいてデバイスをまたいだアクティビティ(コンバージョン)の数やデバイス経路のレポートを新たに追加したことを発表した。
CCI、ビデオリサーチ社のSiteGraphicsを利用したオーディエンスセグメントの提供を開始
CCI保有のオーディエンスデータを元にビデオリサーチグループの調査データをベースにした類推プロフィールと掛けあわせて拡張配信を実現した。
ヴァル研究所、「駅すぱあと」の移動予測データを元にした位置情報連動広告ネットワーク「Adgram」を提供開始
ヴァル研究所は、「駅すぱあと」の持つ独自の移動予測データを元にした位置情報連動広告ネットワーク「Adgram」を提供開始した。(PDF)
Google、アプリ広告とYoutube広告でモバイルファースト時代に最適な新機能を追加
Googleは、Googleの持つあらゆる在庫にアプリ広告を配信する「Universal App Campaigns」とYoutubeのTrueViewに様々なアクションボタンを追加するという2つの新機能を追加した。
【サービス連携・業務提携】
ネクスト、Yahoo!プロモーション広告のAPIを利用しWeb広告運用のインハウス化へ
不動産・住宅情報サイト「HOME’S」などを運営するネクストは、Yahoo!プロモーション広告のAPIを利用しWeb広告運用のインハウス化を行うことを発表した。
いわゆるPTDと近い取り組みとなる自社データを最大限に利用しエージェンシー機能を強化する。
楽天グループのリンクシェア・ジャパン、リスティング広告の分野でフィンチ社と業務提携
楽天グループのリンクシェア・ジャパンは、フィンチ社と業務提携しリスティング自動最適化サービス「FINCH」を日本において独占的に提供を開始することを発表した。
サイバーエージェント、人工知能のアドテクノロジー活用を図る「AI Lab」が電気通信大学と産学連携
サイバーエージェントのAI研究組織「AI Lab」は、電気通信大学と産学連携し、人工知能のアドテクノロジーへの活用の分野をさらに強化を図る。
【新会社・新組織】
CyberZ、人工知能を活用した開発組織「AI技術推進室 (AITEC)」を設立
CyberZ、人工知能を活用した開発組織「AI技術推進室 (AITEC)」を設立した。第一弾としてスマホ広告向け効果測定ツールF.O.XにおけるTVCM分析機能をリリースした。
【新規参入】
米国動画広告配信のGlassView、日本にて本格サービス開始
米国発の動画広告サービスのGlassViewは日本支社を設立し国内でのサービスを開始させた。
日本支社の最初の案件として「アンダーアーマー」の案件が紹介されている。
ABOUT 野下 智之

ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。