TubeMogul、動画広告のPMP機能を活用し、複数の動画広告媒体・ネットワークとの接続を開始
オンライン動画DSPグローバル大手TubeMogulの日本法人チューブモーグルは、プライベートマーケットプレイス(以降PMP)機能を活用し、複数のプレミアム媒体やネットワークとの接続を開始したことを公表した。
接続先の媒体・ネットワークとして、AppVador、ePlayer、ULIZA Premium Video Network、OVX(オムニバス・ビデオ・エクスチェンジ)、Teads.tv、DACプレミアムインリードビデオネットワーク、BoosterMedia、RakutenSHOWTIMEなどが名を連ねている。
TubeMouglは、動画広告のPMPに対する取り組みが進んでいる米国市場向けに、今年8月末にPMP内のインベントリー取引を管理画面上で行うことが可能な「Select Access」という機能としてリリースしているが、日本においては、現状は別の仕組みで展開していくとのことだ。
これに関してチューブモーグル執行役員 清家直裕氏は「日本においても今後は米国の例にならい、プライベートマーケットプレイスの効率化を更に推し進めたいと思っている。国内では媒体側の“クリエイティブチェック”が文化的に必須となっている地域特性に沿った形で、より新しい仕組みを構築していくことに取り組んでいきたい。」とコメントした。
周知のとおり、国内の動画広告市場では、インベントリーボリュームは、現在YouTubeが他を圧倒している。そのような環境下で同社は「インストリームのほか、インリードやインバナーなどのアウトストリームなど多様なフォーマットをカバーすることで、“RTBにより可能な限り効率よくインベントリーの買い付けをしたい”、あるいは“プレミアムなサイトで掲載したい”など、多様化するクライアントニーズに丁寧に対応したサービスを提供していく」(同 清家氏)とのことだ。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。