フリークアウト、タイ子会社がネイティブ広告事業を展開
フリークアウトがタイで展開する子会社FreakOut Thailandが、同じく子会社のM.T.Burnが運営するスマートフォンメディア向けネイティブ広告プラットフォーム「Hike」をタイで展開する。
タイは東南アジアの中でも経済発展が進み、通信環境も比較的整備されている。人口普及率が100%を超えるモバイル端末のうち、スマートフォンが約半数を超えているとのこと。同国の人口は2014年時点で約6866万人であるから、少なくとも3400万以上のスマートフォン端末が普及していることになる。
タイ国内のデジタル広告の業界団体 DAAT ( Digital Advertising Association (Thailand) ) によると、タイのデジタル広告市場は2014年に61億1500万バーツ(約222億円)であり、2015年の成長率は+33%と高い成長が見込まれている。スマートフォン広告の市場規模は現状まだ限られているようだが、端末の普及状況からみても、今後数年内に大きく成長することが予想される。
【タイ デジタル広告市場規模の推移と予測2012年-2015年】
参照:DAAT HP
タイはまた近年日本のデジタル広告事業者からの注目度も高まりつつある。同国では、メッセンジャーアプリとして圧倒的な普及率を誇るLINEも既に広告ビジネスを展開している。
FreakOut Thailandは、「Hike」のサービス提供にあたり、タイ国内大手メディアの Tunwalai by Ookbee, Dek-D, Clipmass, TerraBKK を含む、複数のメディアと既にパートナー契約を締結しているとのことである。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。