セガネットワークスがスマホ広告事業に参入、1年で100億円の広告収益を目指す
スマホアプリゲームのチェインクロニクル、ぷよぷよクエストなどのヒットタイトルを提供するセガネットワークスが、同社が提供するスマホアプリゲームマーケティング支援ツール「Noah Pass(ノア・パス)」上での広告事業を2015年8月に開始する。
「Noah Pass」は、スマホアプリゲーム運営会社各社が集まり、各社タイトルのユーザー同士を等価交換で相互送客することが可能なクロスプロモーションプラットフォームとして知られる。
「Noah Pass」には、2015年5月末時点で100社が提供する462のゲームアプリが参加しており、累計のユーザー数は約1億200万人に及ぶ。
「Noah Pass」はこれまで、スマホアプリゲーム運営会社向けのクローズドなプラットフォームであったが、今回これをゲーム業種以外の外部の広告主にも開放し「Noah Pass」参加アプリ上の広告枠への出稿を受け付ける。
販売するメニューは、「Noah Pass」に参加している各ゲーム画面上に表示されるバナー広告と来店連動型広告(O2O広告)の2種類。販売開始後約1年間で広告流通規模100億円を見込む。また、収益は広告掲載面を提供する「Noah Pass」参加アプリの運営会社間で分配される。
なお「Noah Pass」の広告事業のパートナー企業には、アドウェイズ、サイバーエージェント、CyberZ、GMOコマース、メタップス、Tapjoyが名を連ねている。
ABOUT 野下 智之
ExchangeWire Japan 編集長
慶応義塾大学経済学部卒。
外資系消費財メーカーを経て、2006年に調査・コンサルティング会社シード・プランニングに入社。
国内外のインターネット広告業界をはじめとするデジタル領域の市場・サービスの調査研究を担当し、関連する調査レポートを多数企画・発刊。
2016年4月にデジタル領域を対象とする市場・サービス評価をおこなう調査会社 株式会社デジタルインファクトを設立。
2021年1月に、行政DXをテーマにしたWeb情報媒体「デジタル行政」の立ち上げをリード。